NO MAN NO CRY

好きなものがたくさんあって楽しい。

堂島孝平×A.C.E. 2014ツアー「ノンフィクション」初日
@渋谷duo MUSIC EXCHANGEに行ってきました。

Liveが楽しめなくなるようなガッツリネタバレは少なめだと思いますが、気になる方はお気をつけ下さい。


堂島孝平デビュー20年目にして15枚目のアルバム「フィクション」を引っさげての全国ツアー「ノンフィクション」初日。
今年前半は住岡梨奈のサポートとしてのツアー帯同、主演映画の公開などあり、バンド形式でのワンマンライブは今年初とのこと。ライブ初公開の楽曲も多く、テンションは高めですがほのかに緊張感が漂うステージでした。

私自身も昨年はUNISON SQUARE GARDENとのツーマン、矢野フェス、したまちコメディ映画祭などでライブは見てましたが、ワンマンとなると実に2年半前のLIQUIDROOMぶりです。


まず感想から。


いやーすごかった!
めっちゃ良かった!
めちゃめちゃ楽しかった!


「フィクション」をテーマにした今回の2時間ちょっとのライブは、素敵なショーを1本観たような、楽しさとカッコよさと感動が綯い交ぜになったライブでした。


堂島君の音楽を聴くようになって、ライブを見に行くようになって8年くらい経ちますが、いま彼は転換期にいます。
というか常に新しいことをやっていたい人なので、常に転換期なのですが、それにしても今の彼は見逃せない。

これまでも、彼はかなりサービス精神旺盛なミュージシャンで、MCも達者だし、お客さんを楽しませることを第一に考えていたと思います。ですが、今回のツアーでは「エンターテイナー」としてさらに一皮むけたように見えました。

「カッコつけるのをやめて、お客さんを楽しませることに徹した結果、めっちゃカッコいい」っていうポップスターとしての無双状態に入っています。


彼に一体何があったのでしょうか。


今回のアルバム「フィクション」を制作するにあたり、長年続けてきたセルフプロデュースではなく、cafelonの石崎光さんをプロデューサーとして招いています。その理由をナタリーのインタビューでこう語っています。

 僕はね、「新作いいね」ってすげー言われたいんですよ(笑)。それが大事なんだよなあ。音楽を作る気持ちの持ちようとして「こんな音楽がやりたい」というよりも、新しいものを発見したい、発明したいという欲求が、たぶん異常に強いんです。セルフプロデュースという手法すらも「自分にとって新しくない」という判断で今回は破りたかった。

他者のプロデュースに身を委ねることで、セルフプロデュースでは自分でも気づいていなかった「良さ」が出てくるのではないかというトライだったそうです。

その結果、今作は彼の歌声や歌詞の物語性、豊かな曲調など、新鮮な魅力が引き出された楽しいアルバムになりました。2010年に出た「VIVAP」でそれまでのキラキラPopの「高み」に達し、その後の「A.C.E.」、「A.C.E.2」ではソリッドなバンドサウンドによる音作りをしてきましたが、それらとはまた色味の違う素敵なアルバムに仕上がっています。

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堂島孝平

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また、今作に向けた心境の変化のきっかけとして、先述のナタリーやラジオなどで「したまちコメディ映画祭」での堺正章さんとの共演をあげています。




昨年秋、彼はバックバンドで堺さんの後ろにつき、「さらば恋人」を演奏しました。

子供の頃からの憧れだったマチャアキとの共演や楽屋でのエピソードを通じて、「周りのみんなの思いを全部、自分のロマンとして背負って」エンターテイナーに徹するマチャアキの凄さを思い知り、感銘を受けたとのこと。


なお、この日のイベントにはももクロも出演してました。マチャアキリスペクトで西遊記の衣装を着こなし、懸命にパフォーマンスするももクロのステージを目にし、またその後の自身のステージで客席の8割を埋めたモノノフから物凄い声援を受けています。








この経験も、彼の「エンタメ」に対する考え方に影響を与えたのではないでしょうか。
さらに言うと、遊び心満載の楽曲・ライブが受け入れられ、動員を加速度的に伸ばしている盟友、レキシ池ちゃんの動向も影響してたりするかもしれません。 ※このあたりは私の妄想です。


そういったもろもろを経て今回のツアーに至っているわけです。


2年半ワンマンを見ていないのでもしかしたら段階的な変化はあったのかもしれませんが、私がこれまでと大きく違いを感じたのは、「エンターテインメント」としてのライブの魅せ方でした。

照明による演出、音効、小芝居などなど、どうすればお客さんがより楽しめるか。ライブハウスという「ノンフィクション」の空間で、どうすれば「フィクション」の世界感を作れるか。

このあたりをかなり練って、工夫して、表現しているように見えました。

「お客さんを絶対楽しませるぞ!」っていう意気込みと、「おれはこのやり方でやっていく!」っていう覚悟のようなものが伝わってきて、そこにエンターテイナー堂島孝平の進化を感じたのです。


セットリストも、アルバムの曲を中心に新旧のキラーチューンを織り交ぜてて最高。旧曲は「フィクション」に絡めて物語的な曲多めのチョイスになってました。

初めて聴くレア曲(初期シングルのカップリング曲)よかったなぁ。90年代後半の曲なのに新曲かと思える色褪せなさ凄い。
あと、このブログのタイトルにもしている大好きなあの曲を聴けたのもめちゃくちゃ嬉しかった。


Vo+Gt 堂島孝平
Dr 小松シゲル[NONA REEVES]
Bass 隅倉弘至[初恋の嵐]
Gt 奥田健介[NONA REEVES]
Key sugarbeans

今回のバンドメンバーは今までのA.C.E.とは異なり、ベースに隅倉さん、キーボードにsugarbeansさんが入っていますが、初日とは思えないグルーヴ感が出てました。これ、ツアー巡るごとにどんどん良くなっていくんだろうな。


そして、これはもう報告するのも野暮なレベルかもですが、
「俺は、ゆく」で泣きました。



直立不動で聴いていましたが、1番のサビでリアルに右目から涙がこぼれ、頬をつたい、首まで流れました。
感動してウルウルすることは多くても、曲中にポロポロ涙が流れたのはそんなに経験がないなぁ。前にCLUB QUEで松本素生「2030」を聴いて以来かもしれません。


というわけで長々と書いてきましたが、今回の堂島孝平ツアー「ノンフィクション」本当にオススメです。
ジャンル問わず、音楽好きの人はもちろんのこと、「普段音楽そんなに聴かないよ」って人を連れて行ってもきっと満足して帰ってもらえるような、そんな素敵なLiveです。

次の関東での公演は6/27(金)草月ホールです。
やついフェス2014にも出演するので行かれる方はぜひ。


I need I need I need a FICTION 喜ぶ顔でいたい
I need I need I need a FICTION 喜ぶ顔が見たい
明るさを君にもたらすならば
嘘つき呼ばわりされても ちっともかまわない

(堂島孝平 / 「フィクションの主題歌」より)


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