
これまでこのブログではいくつかの括りを設けてアイドルソングのまとめ記事を作り、公開してきました。
・ニュージャックスウィング風味のアイドルソング特集
http://goodbyemusic.blog.fc2.com/blog-entry-35.html
・アイドルが手前に向かって歩いてくるMVまとめ
http://goodbyemusic.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
いずれも「こういうまとめあったらいいな」と思って検索してもヒットせず、だったら自分で作るか…っていうDIY精神、小林製薬リスペクトの気持ちで作成しています。なのでほぼ間違いなく一番楽しんで何回も読み返してるのは私です。
今回も同じ流れで、需要があるかはさておき、自分の好きな「ビッグバンド・ジャズ」アレンジのアイドルソング特集をまとめます。
ここ2年ほどのアイドルソング界といえばディスコファンクやEDMサウンドが大流行でしたが、ひそかにちょこちょこ増えてきているのがこのジャンル。生のホーンを使ってレコーディングするにはお金がかかるので、ある程度のメジャーグループでなければ手を出せないという難点はあるものの、個人的に大好きなのでどんどん増えてほしいなぁと呑気に願っています。
さて、まとめるにあたっての簡単なルールですが、素人なので括りもざっくりです。ビッグバンド的にホーン・セクションが入った厚めの音で、楽しげでジャジーなアレンジならなんでも。スウィング・ジャズもジャイヴもチャールストンもOKって感じで、間口広めにしていろいろ取り上げてみました。ではいきましょう。
<「ビッグバンド・ジャズ」アレンジのアイドルソング8曲>
・モーニング娘 「Mr. Moonlight ~愛のビッグバンド~」(2001)
作詞:つんく♂
作曲:つんく♂
編曲:鈴木俊介
ホーンアレンジ:小林正弘
全てはここから始まったと言っても過言ではない、言わずと知れたこのジャンルのクラシック。5期メンバー(高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙)加入後にリリースされた13枚目のシングルです。「恋愛レボリューション21」→「ザ・ピース」ときてこの曲がリリースされた時にはつんく♂の引き出しは底なしかと末恐ろしくなったものです。センターでどんと存在感を出してる吉澤ひとみがカッコいい。
・まなみのりさ 「ドレみそ☆ロック!」(2011)
作詞:tetsuhiko
作曲:tetsuhiko
編曲:Katsubeeeeee&tetsuhiko
ビッグバンド・ジャズ括りだって言ってるのに「ロック」って言ってますがまぁ気になさらず。ご当地アイドルNo.1決定戦「U.M.U AWARD2010」でNegiccoが「ねぎねぎROCK~私もお家に連れてって~」でグランプリを獲得した翌年、この「ドレみそ☆ロック!」で「U.M.U AWARD2011」のグランプリに輝いたまなみのりさ。ぐるぐるまわる曲も好きですが、この絶妙なローカル感もすごく好きなんです。一度ライブで見てみたいな。
・清 竜人25 「Mr. PLAY BOY…♡」(2015)
作詞:清 竜人
作曲:清 竜人
編曲:橋本由香利
長らく続いてきた「ビッグバンド」編成のアイドル曲といえば「Mr. Moonlight」という概念をサラリとスケベに更新してみせた清 竜人25の代表曲。ただただ楽しい。菜月ちゃん、子育てうまくいってるかな。
・私立恵比寿中学 「夏だぜジョニー」(2015)
作詞:RYO from ORANGE RANGE、シライシ紗トリ
作曲:RYO from ORANGE RANGE、シライシ紗トリ
編曲:RYO from ORANGE RANGE、シライシ紗トリ
「Mr. PLAY BOY…♡」から3週間後くらいにリリースされたこの曲。清竜人のMVが公開された時、エビ中マネージャーの校長はぐっと唇を噛んだんじゃないかと勝手に想像しています。わちゃわちゃした楽しさが魅力的なエビ中と、こういうビッグバンドアレンジの曲って相性いいですよね。カップリングの3曲もすべて個性的で、2015年にリリースされたシングルCDでは一番「面白い」作品だったと思っています。
・Hauptharmonie 「シャンパンゴールド・トワイライト・ラグゼ」(2015)
※3:35からだけどその前の曲もカッコイイですよ
作詞:O-ant
作曲:Funny Community
編曲:Funny Community
Hauptharmonieが箱レコォズからリリースした「GOLDENBAUM ep.」収録曲。年始のNHK FM「ガルポプ」で南波一海さんが紹介した際には、Base Ball Bear小出さんが「何?ブルーノートか何かに出ようとしてるの??」と驚いていました。ジャズ要素をフレーバーとしてアイドルソングに取り入れるとかいうレベルではなく、そのまんまやっちゃうっていうスタイル。すごい。
・でんぱ組.inc 「Dem Dem X'mas」 (2015)
作詞:浅野尚志
作曲:浅野尚志
編曲:浅野尚志
昨年12月に配信限定でリリースされ、今年発売されたアルバム「GOGO DEMPA」に収録された曲。去年発表されたでんぱ組の曲で一番好きです。そしてこの曲と乙女新党の「胸を張ってこう!」を聴いて「浅野くんまだまだいけるやん!」って偉そうに再評価しました。 「GOGO DEMPA」は本当に聴きやすくて楽しくて良いアルバムです。
・ももいろクローバーZ 「武陵桃源なかよし物語」 (2016)
作詞:前山田健一
作曲:前山田健一
編曲:橋本由香利
3rdアルバム「AMARANTHUS」収録曲。ヒャダインとももクロ運営の和解をコンセプトにした歌詞に注目が集まったこの曲ですが、アレンジもかっこいいですよね。そしてこの記事書くまで全く気づいてなかったんですが「Mr. PLAY BOY…♡」と同じく橋本由香利さんが編曲しているんですね。こういう気付きがあるのがまたまとめブログをDIYする醍醐味のひとつです。
・カントリー・ガールズ 「ブギウギLOVE」 (2016)
作詞:三浦徳子
作曲:星部ショウ
編曲:菊谷知樹
ブラスアレンジ:竹上良成
やっぱりこういう曲やらせたらハロプロって強いですね。カントリー・ガールズ3rdシングル。今年はこぶしファクトリー「チョット愚直に!猪突猛進」、これ、そしてモーニング娘'16「泡沫サタデーナイト!」と、ハロプロの復権を強く実感しています。
<番外編:ちょっと括りから外れるかな?でも好きな2曲>
・Berryz工房(清水佐紀・夏焼雅) 「スプリンター!」 (2007)
作詞:つんく♂
作曲:つんく♂
編曲:鈴木俊介
この曲はビッグバンドというよりもっと古き好きニューオーリンズとかディキシーランドジャズみたいな括りになるんでしょうか。Berryz工房が2007年にリリースした「4th 愛のなんちゃら指数」収録曲です。こちらも編曲は「Mr. Moonlight」と同じ鈴木俊介さん。私ハロプロ界隈の知識がとんと浅くてこの方のこと存じあげなかったんですが、最近手がけた曲を調べたら℃-ute「Danceでバコーン!」とかJ=J「ロマンスの途中」、アンジュルム「大器晩成」、こぶしファクトリー「チョット愚直に!猪突猛進」などなど、とんでもないヒットメーカーでした。ハロプロのキーパーソンなんですね。
・わーすた 「Zili Zili Love」 (2015)
作詞:鈴木まなか
作曲:鈴木まなか・大木嵩雄
編曲:鈴木まなか・大木嵩雄
この曲もわりとエレクトロに寄せたスウィング・ジャズなので番外としましたが、単純にめっちゃ好きなので紹介します。去年のTIF初日、私わーすたにやられてその日の3ステージすべて見に行ったんですが、陽が落ちてきたマイナビステージでこの曲のイントロのビブラフォンの音が聴こえてきた時、「事件が起きている!」って気持ちになったの今でも覚えています。デビュー・アルバム「THE WORLD STANDARD」最高です。
はい、例のごとくたたき台みたいに使って欲しい10曲のまとめでした。たぶん自分が知らないだけで48系列とかまだいっぱいこの手の曲あると思うんですよね、井上ヨシマサさんとかもともとジャズ・バンドの人だし。
というわけでツイッターやコメント欄などで情報いただければ後日追記したいと思います。楽しげでウキウキするようなビッグバンド・ジャズ曲の情報お待ちしています。
<以下、2016/07/09追記>
随分遅くなってしまいましたが、皆様からいろいろと情報をお寄せいただいたので追記です。思った以上に反響をいただきました。女性アイドルだけじゃなくて、ジャニーズや声優さん界隈に目を広げるとさらにザクザク出てくるってこともわかりました。嬉しいです、楽しいです。ありがとうございました!
・東京女子流「孤独の果て ~月が泣いている~」(2012)
作詞:c.close
作曲:Earth Pine Producions..
編曲:松井寛
完全に忘れちゃいけないやつを忘れてました。映像は2012年の野音ですが、私は当時ももクロしか聴いてないような状態だったのでリアルタイムでは全然聴いてませんでした。2014年の野音で、夕暮れ時にほろ酔いでこのパフォーマンス見たけどそれはそれは贅沢な時間だったなぁ。またこっち路線も押し出してほしいです。
・マジカル・パンチライン「Prologueは摩訶不思議」(2016)
(9分31秒~)
作詞:hotaru
作曲:奈良悠樹
作曲:奈良悠樹
元アイドリング!!!34号の佐藤麗奈を中心に組まれたマジカル・パンチライン、7/20発売のデビューミニアルバムに収録される曲です。この動画見ると、こういうジャンルに手を出すにはしっかりした歌唱力とリズム感がないとグダグダになって辛いってのがよくわかりますね(苦言)
・でんぱ組.inc 「アンサンブルは手のひらに」(2016)
作詞:Cozy(Laika Came Back)
作曲:Cozy(Laika Came Back)
編曲:村田陽一
前回の更新では「Dem Dem X'mas」を紹介したのでこちらは載せなかったのですが、今年上半期に出たアルバムの中でも個人的にかなり聴きまくった「GOGO DEMPA」収録曲で一番好きなのがこの曲です。でんぱ組.incといえばBPM早めでガチャガチャした電波ソングのイメージが一般的だけど、「強い気持ち・強い愛」のカバーとか「くちづけキボンヌ」とか、こっち側のイイ曲も本当に豊富なんですよね。しばらくライブ見てないからまた行かなきゃな。
・妄想キャリブレーション「Catch Me Kiss Me ☆☆☆」(2014)
Catch Me Kiss Me ☆☆☆ 妄想キャリブレーション 投稿者 syaruchin1
作詞:利根川貴之
作曲:利根川貴之、坂和也
編曲:坂和也 & Wicky.Recordings
でんぱ組と同じくディアステージ発の妄想キャリブレーション、インディーズ時代のアルバム「妄想少女00」収録曲。利根川貴之×坂和也といえば、でんぱ組.incの名曲「ORANGE RIUM」と同じコンビ。妄キャリは全然ちゃんと聴いたことなくて、今回たまたま出会えたんですけど、いろいろ他にもイイ曲ありそうですね。
・松浦亜弥 「The Difference」(2010)
作詞:C.Stubblefield, B.Sidran, L.Sidran
作曲:C.Stubblefield, B.Sidran, L.Sidran
編曲:Leo Sidran
ホーンアレンジ:竹上良成
訳詞:音羽志保
松浦亜弥が2010年にリリースしたアルバム「Click you Link me」のリード曲。原曲はかつてジェームス・ブラウンのバックバンドでもドラムを叩いていたClyde Stubblefieldのスウィングナンバー。めちゃくちゃかっこよくて笑っちゃいますね。松浦亜弥は1stから改めて全部聴き直したいとずっと思ってます。
皆さんから教えていただいた情報などをもとに5曲追加しました。今後もある程度たまったら更新していきますね。相変わらず48系列のこの路線の曲に巡りあえていないので、ご存知の方いたら情報お待ちしてます!
スポンサーサイト